お子さんがフォニックスを学び始めると、単語の中で silent(発音しない)な文字に出会うことがあります。
その代表が「Magic-e(マジック・イー)」です。
Magic-eは見た目は小さいけれど、英語の読み方に大きな影響を与える「魔法の文字」。
この記事では、Magic-eとは何か、どう教えれば良いか、ワークシートも交えて紹介します。
Magic-eとは?
Magic-eとは、短母音(a,e,i,o,u)の後に、子音+「e」が続いた時、 “e” が、前の母音の音を変えてしまうルールのことです。
この “e” は音に出さないけれど、母音に「長母音(アルファベット読み)」を言わせるパワーを持っています。
たとえば:


cap に “e” がついて cape になると、a の音が /æ/ から /eɪ/(エイ)に変わります。
このように母音の音が、「a(ア) → ai(エイ)」「e(エ) → ee(イー)」「i(イ) → ie(アイ)」「o(オ) → oa(オウ)」「u(ア) → ue(ユウ)」 のように変化します。
Magic–eで変わる音(5パターン)
magic-e | 例 | 読み方 |
a_e | cake | /eɪ/ (エイ) |
e_e | Pete | /iː/ (イー) |
i_e | tile | /aɪ/ (アイ) |
o_e | hope | /əʊ/ (オウ) |
u_e | cube | /juː/ (ユー) |
子どもにどうやって教える?
フォニックスの基本を学習した後の段階としてMagic-eを教えます。
基本ができていないと混乱してしまう可能性があるのでご注意ください。
①短母音(a,e,i,o,u)を覚える
母音の意味は教えなくていいですが、「基本の5つの音が大切なんだよー」と、覚え込みます。
②長母音(ai,ee,ie,oa,ue)を覚える
短母音の5つを覚えたら、次に長母音の5つつも覚えます。
「最初の文字が一緒だねー」と伝えると後からとても役立ちます!
③短母音と長母音のセットを覚える
手を使って覚えると楽しく覚えられますよ♪

④Magic-eの5つを紹介する
- 最初の短母音を探す
- 全て-eがセットになってることを確認する
- この時、Magic-eが出てくることに気が付かせる
- 最初の短母音が長母音の音になることを伝える
- 読み方の練習をする

繰り返しMagic-eを見つけて、練習することが大切です♪
Magic-eの形に慣れていきましょう
練習ワークシート
まとめ
Magic eは、フォニックス学習の中でもつまずきやすいポイントのひとつですが、「魔法みたい!」と楽しんで学べると、自然と身についていきます。
ぜひお子さんと一緒に「読みが変わる不思議さ」を楽しんでくださいね!