アイルランド滞在中…大葉かと思って手を伸ばした先には…「チクッ」それは、ネトル「Nettle」と呼ばれる植物です。
思わず触ってしまった私の上ではみるみる腫れて、今まで感じたことのない痛み?かゆみ?で、動揺していました。
そんな翌日、行きつけのスーパーで発見した「ネトル茶」…。
危険なのに食べることができる不思議な植物ネトル(Nettle)についてご紹介します☆
大葉みたいな雑草ネトル(Nettle)とは?
まず、こちらの植物をご覧ください。アイルランドの道端にそこら中にはえているのを発見します。

これが、危険なネトル(Nettle)です。一見、危険な雰囲気は全くないですよね。
日本にも生えてるらしいのですが、全然知らない…
概要
- 和名:イラクサ(日本にはえているのと、ヨーロッパにあるものは少し種類が違うそうです)
- 語源:ラテン語のUrtica(ウルティカ)が「チクチクする」という意味
- 特徴:植物全体に小さいとげがあり、そのとげに触れると皮膚炎を発症する
- 豆知識:イラクサは漢字で蕁麻と書き、蕁麻疹の語源となった
そこら中にはえているので、おっとっと…と触れるとじわじわと痛みが走り始めます。
その、おっとっと、と触れてしまった私がネタルについてしっかりとお話します!
ネトルの見つけ方
どこの国にはえてる?
ヨーロッパ発祥のネタルは、アイルランドのみではなく、世界中でみられます。
日本でも関東以南の地域にみられるので、見つけたら要注意です!
見分け方
他の雑草に交じってはえているので、どれがネタルでどれがネタルではないのか、見分けづらいので、見つけ方をご紹介します。
①はえているところ
どこでも。(笑)アイルランドの道端にはそこら中にはえています。

②見た目
ふわふわしています。触ったら気持ちよさそー。(痛い目にあいます。やめましょう)

③色
葉っぱは緑、茎は深緑~紫
④大きさ
葉っぱ自体の大きさは「大葉」と同じくらい。10センチ前後です。
高さは高いものだと1メートル前後が多いです。ちょうど手が触れてしまう高さ…。
触ってしまったら…症状
「ん?なんか触れた?」と思ったら残念ながら時すでに遅しです…。
とげが刺さって痛みがでるのではなく、触れるだけで炎症スタートするのが恐ろしいところ…。
蕁麻疹の語源のネタル(イラクサ:蕁麻)は、文字通り触れたところが炎症を起こし、じわじわと「いたみ」「かゆみ」がやってきます。(経験談)
蚊に刺されたものとはまた違う、初めての痛みでどうしたらいいか、そわそわしてしまいました。
子どもが草むらに入って、触れてしまうことが定番のアイルランド、周りのアイルランド人たちは、「子どもか!」と、笑っていましたが…。
触ってしまったら…処置方法
さて、触れてしまったらどうしたらいいのでしょうか?
現地のアイルランド人に教えてもらった方法を紹介します!
①しっかり洗う
とげのかけらが残っていたら、どんどん痛痒くなっていく一方です。
「触れてしまった!」と思ったらまずは洗い流しましょう!
②重曹で洗う
「ん!?」ってなりますよね。私もなりました(笑)
ネトルの痛みの原因の「酸」を重曹の「アルカリ」が中和させて、炎症を抑えます。
少しの水を足して、症状が出ているところに塗ります。
③ドックリーフ(Dock leaf)をこする
もっと「ん!?」ってなりますよね(笑)
ドックリーフ(和名:エゾノギシギシ)はネタルが生えているところになぜか必ずはえている草です。
ドックリーフには、炎症を抑える「抗ヒスタミン成分」が含まれています。
「重曹がすぐに手に入らない!」というときには、こんな大きなはっぱをさがして、こすってみましょう。

実は食べれる⁉ネトルの商品大紹介
ここまで、ネトルがどれだけ危険か説明してきましたが、なんと、このネトル、食べることができるのです…。
ビタミンや鉄分、カルシウムなどを多く含み、血液をさらさらにしたり、アレルギー症状にもいいそうです。近年では、花粉症対策としても食べられている、人気の「ハーブ」だとか…。
アイルランドでは伝統料理として食べられているみたいで、季節が来ると、「ネトルスープの作り方♪」が料理番組でやっていたり、雑誌に掲載されたりします。(衝撃…)
最後に発見したネトルの商品をご紹介します。
①ネトルスープ
これが定番みたいです。レシピもよく見ます。私は食べたことないですが、緑がきれいですよ(笑)
アイルランドのネタルスープはトマト、ネギ、生クリーム、バターなどをいれるのが定番です。

②ネトル茶
これは、気が付いたら本当にどこにでも売っています。
先日初めてどきどきしながら飲みましたが…意外といける。(のどもおなかも痛くなりませんでした!)
他のハーブとブレンドして作られていることもあるので、いろんなものにチャレンジしてもいいかも♪

日本でも購入可能でした!試しにいかがでしょうか?
ネトルのみじゃないブレンドされたやつもおすすめです。
私はいつもアイルランドから帰国するときは、Pukkaシリーズのこれを購入してます!
③ネトルペスト
パスタのおともに…バジルと一緒にまぜまぜ…。
葉っぱの主張が激しいので、食べるのにちょっとどきどきしますが、新しいチャレンジをしてみてもいいかも?

まとめ
アイルランド旅行へ来た際に、きれいな緑だからとむやみに進んでいくと、ネトルはすぐそばに待っています。
1日もたてば、痛みはひいていきますが、痛痒さは本当にうっとうしいので、気を付けましょう。
お土産のひとつとして、ネトル茶もいいかも?